現在、御社がホームページにかけている費用は適正でしょうか?
ホームページ作成会社に支払っている料金に不満はないでしょうか?

ここでは、ホームページ作成の見積書の見方や、そもそもどういったコストがかかるのか、そして複数の作成会社を比較検討する際のポイントなどを紹介します。

1. 見積書の正しい見方とは

ホームページ作成の見積書をチェックする際は、まず以下の2点に着目するのがおすすめです。

  • その作成会社の料金設定はどのような体系になっているか?
  • 見積に含まれる作業内容はどこからどこまでか?

書式は、作成会社によって異なるため、一概に高いか安いかをチェックするのは容易ではありません。
まずは、その書式を理解する必要があります。

例えば、人月や人日などの工数で単価設定されている場合、発注した作業を何工数で実施できるか、という試算で見積もられます。
この見積書では、作成会社のデザイナーやプログラマーの1日あたりの基本的な人件費設定を知ることができます。

一方、デザインがページ単価で設定されている場合などは、人件費設定はわかりづらいのですが、ページ数を増減した際の目処も比較的わかりやすくなっています。

2. コスト要因■デザイン編

ホームページ作成費用の中で、デザインクォリティの違い、Webデザイナーのランクのようなものによって料金が上下する部分はあります。
仮に、まったく同じ要素のトップページデザインを複数の作成会社に依頼したとして、見積もりもデザイン案も同一ということはないでしょう。
では、その違いはどういう結果を生むのでしょうか?

機能性がほぼ同等で、担当者の好みでホームページのデザイン案を選んだとしたら、デザイン費用にある程度開きがあっても、アクセス数に大きな影響を及ぼす可能性は低いでしょう。
一方で、見た目のデザインセンスのよさは、数値化しにくいものです。
企業として何にコストをかけるか、明確に絞り込んで、ホームページのデザインを発注するとよいでしょう。

3. コスト要因■システム編

多くの企業のホームページ担当者が、プログラムを使うコンテンツやサービスを構築すると、思いの外費用がかかると感じているのではないでしょうか?
それは、納品物としてのボリュームが見えにくいという点や、技術的な容易・難易度がわからないことに起因していると思われます。

一般的にプログラムを要するコンテンツ作成は、「仕様策定」「プログラミング」「デバッグ」という行程で作業が進みます。
打ち合わせ資料の提示もなくプログラミングに着手する作成会社や、デバッグが非常に短時間になっている作成会社には注意をした方がよさそうです。

発注企業側のホームページ担当者が、プログラミングに精通する必要はありませんが、仕様策定の時に不明点をクリアにしておくようにすることで、後の工程もスムーズになります。
用語の説明なども含めて、初期段階で丁寧に対応してくれる作成会社を選ぶとよいでしょう。

4. コスト要因■インフラ編

サーバや回線のレンタルサービスも、近年はかなり安価で充実したものが増えています。
また、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)やECサイトシステムも、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)によって、回線・サーバ・システムをフルセットでレンタルすることができます。

10年以上ホームページを運用している企業では、今となっていはインフラに高いコストを払っているというケースもままありますので、一度見直してみることをおすすめします。

現状の傾向としては、回線・サーバ・システムなど、ホームページ運用の固定費になりそうな部分は、外部サービスを利用する方がリーズナブルとされています。
一方、それらの専門業者を比較検討して選定するには、ある程度知識が必要となります。

5. コンペで適性価格を知る

ホームページを新規に立ち上げる時やリニューアルする時。
あるいは、インターネット上で新しいキャンペーンやサービスをスタートする時。
こうした時には複数の作成会社に声をかけて、コンペを実施したり、相見積もりをとるのが一般的でしょう。

ホームページ運用では、それ以外にも様々な費用がかかるので、毎月発生するコストを見直したいなら、業務ごとに相見積もりをとって、現状と比較してみることをおすすめします。

1社でホームページの作成・運用・インフラ・プロモーションなどすべてに対応してくれる作成会社は、費用もそれ相応に高いと思いますが、打ち合わせの手間などは軽減されると思います。

反対に、業務ごとに専門会社へ発注を分けた場合、選択によってはコストダウンが図れるかもしれません。
そのためには、発注側で複数の専門会社をディレクション・マネジメントする必要があります。