ECサイトなら売上=ホームページの評価という、ストレートな指標があります。
それ以外にも、資料請求や問い合わせ、お客様情報の収集など、企業Webサイトでは、ユーザーアクションを数値化できるので、それらを目標・目的としているケースが多々あります。

しかし、多くの企業が、ホームページにつぎ込んだ費用ほど、結果を得られていないのが実情ではないでしょうか?
そこで、まずはホームページの問題点を抽出するための、5つのチェックポイントをご覧ください。

1. そもそもアクセス数が少ないのでは?

受注や問い合わせが少ないと嘆く前に、そもそも御社ホームページのアクセス数はどうなっているでしょうか?
アクセス数という母数自体が少なければ、受注や問い合わせが少ないのも必然。

自社内の評価であれば、アクセスログで前月比や前年比を見てみれば、増えているのか、減っているのか、一目瞭然です。
しかし、競合他社と比べてアクセスが多いのか少ないのかは、簡単にはわかりません。
Alexaのように、無料で競合サイトとの比較ができるサービスもありますが、アクセス数の少ないサイトは、比較できるようなデータがない場合がほとんどです。
有料サービスではありますが、ネット視聴率を調査しているネットレイティングスの『ウェブサイト視聴データ』を利用するのも、ひとつの選択肢でしょう。

2. サイトの構成やフローは間違っていないか?

ホームページ全体、あるいはトップページのアクセス数は少なくないのに、受注や問い合わせにつながっていない場合は、サイトの構成や、受注・問い合わせまでの画面フローに問題がある可能性が高いと思われます。
この場合、アクセスログをよく見ることで、ある程度問題点を見つけ出すことができます。

ひとつは、ユーザーがどのページで御社ホームページから離脱しているかをチェックすることです。
ユーザーが離脱するには様々な理由がありますが、離脱率の高いページに絞ってホームページを改善することは、今すぐにもできる対処です。

もうひとつは、受注・問い合わせの入力フォーム画面を見直すことです。
入力項目がムダに多い、設問がわかりにくいなど、改善の余地は多々あると思われます。

そして、「注文」「お問い合わせ」といったリンクボタンは、ホームページのどの画面でも、目立つように設計しておくことも重要です。

3. サービス内容は正しく伝わっているか?

見る人によって、そのコンテンツの理解度が異なるのは致し方ありませんが、ここでは、企業のホームページでありがちな間違いによって、サービス内容などが正しく伝わっていないようパターンを紹介します。

専門用語がわかりにくい

企業側にとっては正確な表記・表現に注力した内容でも、見る側にとってはわかりにくい用語が羅列されているように見えるWebサイトがあります。
特に、IT用語などはカタカナや造語が多くわかりにくいことこの上ありません。

印刷物の文章をそのまま流用している

既存リソースの副次利用は有意義ではありますが、印刷物に適した文章と、ホームページに適した文章は、必ずしもイコールではありません。
例えば、ホームページの場合、読む側は企業側の意図する順番でページを見るとは限りません。
そこで、サイト全体では重複を承知で、重要な内容は複数ページに記述するなども必要となるのです。

見た目重視に走っている

洗練したイメージや、インタラクティブな仕掛けを重視するあまり、どこをクリックすればいいのか、どこにどんなページがあるのかがわかりにくいWebサイトが、今なお少なからずあります。

インターネットという広い間口でサービスや商品を説明するわけですから、まずは誰が見てもわかりやすい表現を心がけるべきなのです。

4. ユーザー側のメリットは提示されているか?

企業のwebサイトにアクセスするユーザーは、なんらかの目的を持っています。
もっともわかりやすいのが、割引クーポンやプレゼントキャンペーンでしょう。
これは、アクセスすることで”トクをする”典型的なパターンですが、かなりのコストがかかってしまいます。

一方、地味ではありますが、コストをかけずに、ユーザーのニーズに応える方法もあるのです。
それは、その企業の知識やノウハウをコンテンツ化することです。

専門知識やノウハウは、表現次第で非常に有用なコンテンツになります。
例えば、サービスカタログという体裁では魅力的に見えなくても、問題解決方法という構成にすれば、その商品やサービスの特性が、ユーザーの求めていたニーズにフィットする可能性が高まるのです。

5. 競合との比較で見劣りしていないか?

インターネット上での競合会社とは、御社のホームページで意図するキーワードで検索上位に表示される企業を意味します。
コンテンツの盗用などは論外ですが、検索上位企業のWebサイトを研究して、サイトマップや画面遷移の見直しの参考にしてみるのもいいでしょう。

大手ポータルサイトは、どこも画面レイアウトやサイト全体の構成が似ていると感じたことはありませんか?
ホームページ作成においては、多くの人に支持されている手法を採用するということも重要なのです。

また、リアルな営業活動において競合している企業があれば、そのWebサイトは十分に研究しておくべきです。
企業規模が同等で、扱っているサービスや商品が競合している場合、ホームページが見劣りしていれば、ネットからの集客で一歩遅れをとってしまうのは間違いありません。

企業のwebサイトにアクセスするユーザーは、なんらかの目的を持っています。